背景
厚生労働省では「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の構築に向けた施策を進めています。
これは、精神障害の有無や程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労など)、地域の助け合い、普及啓発(教育など)が包括的に確保されたシステムのことであり、同システムは地域共生社会の実現に向かっていく上では欠かせないものです。
地域包括ケアシステムの構築を進めるためには、地域住民の理解や支えも重要であり、地域住民に対する普及啓発を効果的な方法で実施していくことが求められており、地域住民に対する初期対応法を広く普及するために「心のサポーター」を養成するための事業を実施することになりました。
心のサポーター養成事業(厚生労働省)
- 正しい知識と理解に基づき、家族や同僚等など身近な人に対して、傾聴を中心とした支援を行う小学生からお年寄りまでを対象としています
- メンタルヘルスファーストエイド(こころの応急処置)の考えを参考に新設しています
- 2033年度末までに100万人の養成を目指しています
- こころの病気を持つ人に対する差別や偏見(スティグマ)を持つことなく共生できる風土づくりや、こころの不調の早期発見やサポートに役立つ、知識や方法を習得します。